IPO(株式上場)は一般的には下記のようなメリットがあります。

1)社会的信用と知名度の向上

  上場会社というステイタスが得られ、企業活動や株価が広く開示されるため、

  信用力と知名度が向上します。それにより金融取引や営業取引に有利に働き

  ます。

2)優秀な人材の確保・士気の向上

  信用力と知名度の向上、ストックオプション制度の利用等により、優秀な人材

  の確保が可能になり、社員の勤労意欲が高揚します。

  また会社情報がマスコミに取り上げられることも増え、従業員の士気が向上

  します。

3)株式の資産価値が高まる

  株式の上場により公正な株価が形成され、株式の資産価値が高まります。

  あわせて創業者利潤の実現が可能になります。

4)資金調達力の拡大

  株式上場により、有価証券により一般投資家からの資金調達が可能になると

  ともに、銀行信用も高まり財務体質の充実が図れます。

  自社株式を用いたM&Aも可能となり、経営戦略上の選択肢が増えます。

5)管理体制の確立

  上場会社は、会社法・金融商品取引法に定める内部統制システムの構築、証券

  取引所の規程に基づく開示体制の構築、決算体制、予算実績の開示体制等、

  一定レベルの管理体制の確立が要請され、そして盤石な体制が企業基盤を

  強くしていきます。

 

◆IPOの留意点

 IPOによるデメリットもあります。経理事務・株式管理事務・株主総会のほか

 タイムリーなディスクロージャーや内部統制義務が発生するため、

 事務量が増大し。コストが増大します。また買占め・乗っ取りの危険性も

 出てきます。